第4回家庭教育講座
「発達障害について」
日時:2024年9月17日
講師:東京都発達障害者支援センター 柏木理江氏

ご参加いただいた保護者の方からいただいた感想を掲載します。


2年生保護者

長らく発達支援業務に携わられてこられた先生からの、ご経験に基づく各特性についての解説は、具体的で分かりやすく、書籍やメディア等からは得られない気付きが多くありました。
発達障害の症状の出方や強さに応じて、その方に合ったやり方をみつけてあげることが大切で、ひたすらに努力を強いることは自己評価を低下させる恐れがあり、あまり意味がないとのこと。
『できない』のではなく、できるまでの道筋が他の人と異なると考え、その方に合った方法を見つけることが肝要、という話が印象的でした。
相手の困り事に意識を向け、よりよい方法を考えていくというアプローチの手法は、発達障害の診断の有無によらず、子育てをする上でも有用だと感じました。


4年生保護者

講師の先生が長く発達支援に関わってこられたため、具体的な事例などを交えたお話が多く、とても興味深く拝聴しました。
一人ひとりに合わせた、より具体的な対処法の提示や目標設定など、障害の有無に関わらず、子どもを育てて行く上でしっかりと考えなければならないなと気付かされました。
まずは、自分の子どもであっても、誰一人として同じ感覚や考えではないことを意識することからはじめたいと思います。


6年生保護者

発達障害は、生まれつきの脳のクセであり、『治る』ものではないこと。
一般の『常識』が通用しないため、他の子には通じる教え方を当てはめていき、子どもを変えようとする方法ではうまくいかない、との言葉が響きました。私の家庭はまさに当事者なので、一つ一つの事例が本当に参考になり、勇気をもらえました。参加してよかったです。
普段は相談の予約がとてもとれないと思われる先生のため、講座が終了した後も、アドバイスを求める保護者が長い列をつくっていました。通常の家庭教育講座では見られない風景です。発達障害の困りごとを抱える方が多い様子がうかがえました。


5年生保護者

発達障害は複数のタイプがありますが、それぞれ具体的な症状や対応のポイントも説明して下さり、理解を深める事ができました。
障害と付くテーマなので、重いお話しになるのかなと思っていましたが、前向きになれるような対応方法をたくさん示して下さいました。
発達障害と診断されなくても、当てはまる項目がある子は、発達障害と言う視点で見直すと解決のヒントが見えてくるそうです。
「自分は何者かを知っている人は強い」とお話しされていたのが特に印象的でした。
障害の有無に関わらず、自分の得意な事、苦手な事を理解している事が長所になるのだと思います。
私の子供も発達グレーなのですが、苦手を無理に克服させようとせずに、環境、方法、道具の変更や努力の方向性を変えるように、関わって行きたいと思いました。
貴重な講座に参加させていただき、ありがとうございました。